きっかけは2014年に書いたブログです。
当時、結婚式を挙げるにあたり色んな式場を見学していました。
そんな時期にスマ婚に話を聞きに行き、ウェディング業界そのものに対する不信感・不安感が最高に高まったという話をブログに書いたところ、スマ婚側から直接謝罪・釈明したいという依頼があったので直接話を聞きにスマ婚横浜ショールームに行ってきました。
目次
きっかけ
きっかけとなるのはこの記事です。
試しに訪れたスマ婚ショールームでウェディング業界に関する闇的な話を聞かされ、結婚式に対する恐怖心が最高に高まりました。
ブログに書いたところ「スマ婚」で検索するとオフィシャルサイトの次にヒットするようになりました。
読んでもらうと分かるのですが、かなりスマ婚に対して批判めいた記事となっています。後から聞いたのですが、スマ婚運営会社内でもこの記事は話題となったようで、教訓として活かされているようです。
とはいえ、このような記事が検索上位にヒットするとスマ婚の評判的にも影響があると思われたのか、スマ婚側から直接謝罪の申し入れがあり、話を聞きに行ってみました。こちらの条件は前回の記事を消さないということです。
横浜ショールーム到着
3年前は新宿ショールームでしたが、今回の会場は横浜ショールームです。
みなとみらい駅直結 クイーンズタワー4Fという好立地で、窓からはコスモワールドがよく見えます。
打ち合わせコーナーの手前には、子供が遊ぶためのキッズスペースもあり、子供連れでも安心して打ち合わせができそうです。
立地的にも横浜ショールームがおすすめなようです。
事業部長現る!
打ち合わせコーナー近くの商談テーブルのようなところで待っていると、事業部長が現れました。
思いの外、若いです。
こいつはダミーなんじゃないかと思いながらも、名刺を受け取ると執行役員という肩書きが。
謝罪
名刺をいただいたあとにまずは、謝罪からスタートです。
「当時は不快、不安な思いをさせて申し訳ありませんでした。」
悪い気はしませんが、今回の目的は謝罪ではなく、当時の事象に対する原因究明とその後の改善施策を聞くことです。
【原因究明】当時なぜ、あのようなカウンセリングになってしまったのか?
3年前受けたカウンセリングでは、式場から直接もらった見積もりを見てもらい、散々粗探しをされ、この金額で式を挙げることは無理だと言われました。
そもそも、なぜこのようなカウンセリングになってしまったのかを聞いてみました。
当時は、スマ婚のビジネスモデルを理解させるために、結婚式場(他のブライダルサービス)はどうやって値段を釣り上げるのか?という業界批判めいたことからスタートし、スマ婚を使うと、どのように節約できるのかという話につなげることがマニュアル化されていたようです。
そう考えると、当時のことも合点が行きます。
しかも、当時の現場カウンセラーはお客さんに申し込んでもらうことに対するプレッシャーがあったようです。
そう考えると確かに、当時私たちを対応した彼も、マニュアル通りの対応でした。
このマニュアルがいかに変わったのでしょうか?
【改善後】ゴールは結婚式を増やすこと!
現在では、お客さんの要望を聞いて、お客さんが挙げたいと思う結婚式を挙げてもらい、結婚式そのものを増やすことに主眼を置いているそうです。
実にまっとうだと思います。
この理念を実現するために、現在では研修も充実し、無理に成約(申し込み)させるような提案は行っていないようです。
その効果もあってか、最初のカウンセリングを担当するカウンセラーに、その後のプランニングもやってもらいたい、という声が上がるようになったそうです。
とはいえ変わったとか、変えると口でいうのは簡単です。
実際にどう変わったのか、気になる点を掘り下げて質問してみました。
【気になる点1】最初の見積もりが最終見積もりとは?
スマ婚のオフィシャルサイトのFAQに書いてある言葉です。
確かに、結婚式の見積もりにおいてもっとも怖いのが、当初の見積もりからどれだけ金額が跳ね上がるのかということです。
複数箇所で結婚式の見積もりをとってわかったことは、結婚式場というのは、こちらが提示した予算に合わせて見積もりを作ってきます。たとえ、どれだけ式が貧相になろうとも、削れるだけ削れば予算に合わせることは可能です。ですが、その後にこちらの要望を伝えていくと、見積もりはどんどん上がっていきます。打ち合わせのたびに、当初の見積もりから金額が上がってしまうのが常です。
スマ婚の言う「最初の見積もりが最終見積もり」とは、最初にすべて決めておけということなのでしょうか?
スマ婚からの回答
スマ婚で見積もりをとると、下記3パターンの見積もりがもらえるそうです。
- パターン1:すべてを最高のグレードにした場合
- パターン2:お客さんの希望を聞いた場合
- パターン3:必要最低限の場合
あわせて、会場の費用とオプション費用のプライスリストを見せてもらえます。
オプションの価格は公表できませんが、項目だけ見てもかなり細かい部分まで網羅されているのがわかるかと思います。
この一覧を見ておけば、見積もりから金額が跳ね上がることを防げます。
【気になる点2】会場と直接の打ち合わせはなく、スマ婚を介しての打ち合わせのみだと、相談者のやりたい事がうまく式場に伝わらないのではないか?
スマ婚の特長として、打ち合わせは式場と直接ではなく、スマ婚のプランナー経由で行われます。これでは、こちらの要望がうまく式場に伝わらないのではないでしょうか?
また、式場のプランナーであれば、その式場でできる事、できない事がはっきりわかっているはずです。
しかし、スマ婚のプランナーは複数の式場を担当しているので、式場の詳しいところをはスマ婚が式場に確認して、その情報が私たちに伝わるということになります。
このように第3者を介して情報が伝えられる場合、どこかでこちらの要望が違った形で解釈されたりすることがあるのでは?と思いました。
というわけで、そういった情報の伝達が上手くいかなかった事による失敗談と対策を聞いてみました。
スマ婚からの回答
失敗談
失敗の具体的な事例については教えてもらえませんでしたが、やっぱりあるにはあったようです。
繁忙期だと、同時期にプランナー1人あたり10件程度の案件を抱えていたようで、こういった時期にミスが増えていたようです。
対策
もっとも、大きな対策は打ち合わせ内容を書き残す事を徹底したことです。
当たり前に思えますが、打ち合わせの都度、書面で内容を振り返れるので、後になって言った言わないの議論になることが少なくなったとのこと。これ、私達が実際式場と直接打ち合わせした際、トラブル回避の為にすごく大事な部分だと実感した部分でもあります。
そのほか、スマ婚・式場間の対策として、スマ婚のプランナーが直接会場に行って式場の担当者と資料を読み合わせたり、会場との打ち合わせ専門部隊がこれまでのミスをリマインドしたりしているそうです。
スマ婚・相談者間での対策で面白かったのは、相談者との打ち合わせ終了後に、プランナーが打ち合わせ内容をバーっと喋って録音しているそうです。
これは効果的な気がします!
【気になる点3】家族婚などの少人数の結婚式プランも提案できるようになったということだが、具体的にどういったプランがあるのか?
2014年当時はスマ婚に家族婚などの少人数プランがなかったため、少人数での結婚式を希望していた私たちは、スマ婚のターゲットではありませんでした。
しかし、現在は少人数婚を希望する人が増えたため、少人数プランも取り扱っているようです。詳しい内容を教えてもらいました。
会場リストの中にある会場はどこでも選べます。
ただし、会場が少人数婚に対応していない場合、会場側の最低人数での金額がベースとなる為、少人数婚としてはなかなか高額な見積もりになってしまうそうです。
リーガロイヤルホテルでも少人数に対応しているとのことで、10名の場合の見積もりをもらいました。
スマ婚に行ったほうが良い人、行く必要のない人
私たちもそうでしたが、スマ婚に行く人は少しでも安く式を挙げたいという気持ちがあるんだと思います。
それでも、スマ婚に関するネット上の口コミを見ると、スマ婚経由ではなく、式場と直接やり取りしたほうが安くなったという意見がちょいちょい出てきます。
式場は値引きしようと思えば、いくらでも値引きできるので、ブライダル知識が豊富で交渉上手な人だと、スマ婚を使うよりも、式場と直接やり取りしたほうが安くなる事があるそうです。
逆に、そういう交渉ごとが面倒な人はスマ婚などの結婚式をプロデュースしている会社に相談しに行ってみると良いかもしれません。
ちなみに、スマ婚で取り扱っている会場一覧はスマ婚のオフィシャルサイトで見る事ができます。自分たちが結婚式を挙げたい会場がこの中にあるなら行く価値はありそうです。
まとめ
3年前にスマ婚に行った時は本当に不快な思いをさせられました。そして、ウェディング業界に対して強い不信感を抱きました。
しかし、その出来事をきっかけとし、今回スマ婚側の事業部長自ら謝罪と釈明をしていただけた事で、スマ婚に対しての印象がだいぶ変わりました。
また、こちらの側からの質問も、ネット上のスマ婚に関する悪い口コミを参考にした内容だったにも関わらず、真摯に回答してもらえたので、スマ婚というサービスについて理解を深める事ができました。
事業部長の口から出た「(スマ婚でなくても良いから)結婚式を増やしていく」という理念が現場のプランナーにも浸透していれば、当時よりもより良いサービスが受けられるようになっているのではと思います。
3年前の記事で大きく膨らんだ結婚式に対するマイナスイメージですが、今回の記事を読んで、結婚式に対して少しでも前向きな気持ちになってくれる人が増えてくれればいいなと思います。